放課後デイサービス おひさま 代表
宮下 成美
出身:広島県江田島市大柿町
活動拠点: 大柿町柿浦
趣味:ツーリング、パーティ
好きな言葉:調和
好きな食べ物:汁なし担々麺、お好み焼き
江田島のここが好き:自分の畑/陀峯山の頂上
今、気になる人:峰崎真弥 さん
- 障がいのある子どもや発達に特性のある子どもが、放課後や夏休みなどの長期休暇に利用できる放課後等デイサービス「おひさま」の運営
- 江田島市内外のイベントやパーティの開催
- 放課後等デイサービス事業を続けていきたい
- 島を訪れる人にエンターテイメントを提供したい
- ちょっとしたお店のパーティから野外イベントまで、みんなが楽しむイベントの企画・運営をお手伝いできます!
- アーティスティックな人たちと一緒におもしろいことをしていきたい
後藤記者の取材後記
(取材日:2017年11月30日(木))
元手芸屋を改装した放課後等デイサービス
柿浦にある放課後等デイサービス“おひさま”の施設はもともと手芸屋さんであった。着物教室なども行っていたようで、3階建ての建物の中にちょっとした広間があったり、中2階や屋根裏のようなスペースがあったり、眺めの良い屋上があったりと、とてもユニークなつくりをしている。
子どもたちは1階で学校の宿題や読書をし、2階以上では迷路のような建物内を走り回ってはしゃいでいる。ユニークな建物の作りが子どもたちの放課後の過ごし方にメリハリと創造力を与えているような印象を抱いた。
子どもたちがのびのびと遊ぶ放課後の風景
特に印象深かったことは、柿浦港の広場で子どもたちがキャッチボールやサッカーを楽しんでいた様子だった。みんな素敵な笑顔で、時にはケンカもしながらボール遊びを楽しんでいる。“おひさま”に通う子どもたちは年齢も幅広いので、年上の子が年下の子に教えながら遊びを楽しむ光景も微笑ましい。そういえば僕も子どものころは毎日放課後に公園で遊んでいたなあと、どこか懐かしい気持ちになった。
「最近の子どもたちは何かと忙しいみたいで、近くにこんな広場があってもあまり遊びに来ない。」と宮下さんは言う。遊び、勉強、家族、習い事、子どもたちにとって時間の選択が増えてくる中、大切なことを教えてもらった気がした。
DJに自転車に、多彩なエンターテイナー
タダモノではなさそうなルックスの宮下さんはいろんな特技を持っている。江田島市内外で開催されるいろんなイベントではDJもするし、マイクパフォーマンスもする。また、幼少期から父親の影響で自転車トライアルという競技も行っており、高校生のころには全日本のトップクラスで活躍していたという。しかもフランスやスペインなどで開催される大会にも同行し、ワールドクラスの大会にも触れてきた。それにも関わらず、そんな経験を鼻にかける様子もなく、ごくごく自然に話してくれる。器の大きな人だと感じた。
“調和”をモットーに島の未来を描く
今、江田島市には外から個性豊かな人たちが移住してきている。そんな人たちがきっかけとなり、島に新しい風を吹かせてくれている。中には、そんな動きに抵抗を感じる人たちもいるが、地元に生まれ育ってきた自分たちこそ、移住してきた人たちと一緒に島を盛り上げていくことが大事なんだ。と宮下さんは語る。
“おひさま”の子どもたちにもいろんな機会に触れてほしいと、地域の催しなど様々な場に引率して学校や家では経験できない社会独特のルールを学ぶ機会をつくっている。同時にそれは、保護者の心と身体を休ませることにもつながっている。将来、放課後等デイサービスに加え、島を訪れる人を対象にした事業を展開し、そこで障がいを持った子たちが働く。それが宮下さんの描く未来だ。
島の外と中の調和、家庭と社会と子どもたちとの調和、島の未来にとって大事なキーワードになりそうだ。
人物ストーリー
- 江田島市大柿町出身
- 6歳から自転車トライアル競技に浸かり、高校生のときには全日本トップクラスのリーグで活躍。世界各地の大会にも同行する。
- 大柿高等学校卒業後、広島市内の専門学校に通う。学生時代にDJ活動をはじめる。
- 専門学校卒業後、デイサービスの仕事に就く。
- 24歳で放課後等デイサービス“おひさま”を大柿町大原で立ち上げる。
- 2016年春、事業拡大のため大柿町柿浦の空き物件を改修して施設を移設。現在に至る。
連絡先
放課後等デイサービス おひさま
Tel:0823-57-2225
Fax:0823-57-2252
※コンタクトを取る際は、「江田島人物図鑑を見て」と告げるとスムーズです。
※編集局を通じてのコンタクトも可能です。編集局までメールください。